レゾルバの教科書 » エンコーダの基礎知識 » エンコーダの校正

エンコーダの校正

エンコーダをはじめとする機器の「校正」とは、使用している実機が正しく動作しているかを確認する作業のことを指します。標準値と実際に出力される数値を比較して、差異を把握。そのデータを基に修理やメンテナンスを行います。あくまで校正は機器を確認する作業のことで、改善作業は含みません。

校正の必要性

国際的に情報化社会のインフラ整備が進み、国内外問わず活発に商品が流通している中、とくに計測分野においては、国際的な商取引の整合性を確保するため、精度の高い測定結果が求められるようになりました。機器に不備があると不良品を製造することになり、企業への信頼喪失につながります。また、研究分野で利用する際は、公表する数値が国際的に信頼できるものなのかを慎重に扱う必要があるでしょう。このような背景もあり、校正の必要性は高まっています。

校正のタイミング

どのような間隔で校正を行なうのか、明確な決まりはありません。製品やサービスの品質マネジメント規格ISO9001には「監視機器及び測定機器の管理」の項目において、定められた間隔または仕様前に行なうこと、国際的な計量標準に照らし合わせて行なうこと、という文言だけ記載があります。

製品品質を高く保つのであれば1~2年ごと。長くても5年ほどで校正をして製品・部品の交換を行なうのが無難です。ただし、使用頻度や使用環境、作業工数といった要素によっても製品の劣化状況が変わることに注意しましょう。使用状況を踏まえて、自社製品の品質管理として問題ない頻度を考える必要があります。

エンコーダの故障の原因

エンコーダの調子が悪くなる原因として、以下の状況が考えられます。原因部分を調整することで改善する可能性もあるため、故障しやすい部分と対処法を知っておきましょう。

電源のVccとGNDの逆接続

セッティングする際の作業者の誤りで、逆接続やコネクタ接続ミスが起こっているとエンコーダが正しく作動しません。配線を確認し正しく接続されているかを確かめましょう。接続作業は専門知識のある作業者に依頼すると、接続ミスによる故障のリスクを減らせます。

過電圧

供給電源が仕様範囲を超えると過電圧状態になり、エンコーダが故障する原因になります。安定化電源を用いて供給電源を調整して防ぎましょう。また、ケーブル配線を他の動力線と平行にしたり同一ダクトに配線したりすると、他の製品からノイズの影響を受けて正しい動作が得られない可能性があるので要注意です。

 

信号線同士の短絡

信号線が短絡すると、想定以上の電流が流れ正しくパルスを受け取れない可能性があります。不要な配線や浮いた配線がある場合は特に注意。配線の末端部分を確認して短絡を防ぎましょう。

当メディアでは、エンコーダより耐久性に優れるレゾルバも紹介しています。こちらもぜひ参考にご覧ください。

レゾルバ位相差合わせで
こんなお悩み
ありませんか?
  • 手間時間が掛かる
  • 位相差精度をあげたい