海外市場調査レポートを販売している株式会社グローバルインフォメーションによると、エンコーダの2023年の市場規模は46億8,000万米ドルと推定され、2024年には51億4,000万米ドルに達する見込みとのこと。また、CAGR(年平均成長率)は10.34%で、2030年には93億2,000万ドルに達するだろうと予測されています。
※参照元:株式会社グローバルインフォメーション(https://www.gii.co.jp/report/ires1470625-encoders-market-by-type-linear-encoders-rotary.html)
エンコーダ技術はさまざまな産業アプリケーションに利用されており、精度・速度・効率を提供する高度なエンコーダが大きな市場シェアを占めると予測されています。
産業部門におけるエンコーダ技術の用途としては、たとえば自動車産業では自動ウィンドウリフトやパワーステアリングなどの自動車部品の精度を高めるために、リニアおよびロータリーエンコーダを使用。エンコーダ技術が自動車の安全性と性能の向上に大きく貢献しており、自動車産業において必要不可欠な存在です。
また、溶接や組立、研削、搬送などの作業を自動化するために産業用ロボットを導入する工場も増えていますが、これらのロボットには人間に代わって動きを監視する信頼性の高いエンコーダ技術が求められます。
【産業部門におけるエンコーダ技術の用途】
アメリカとカナダで新しいエンコーダ技術に対する投資が増加しています。さらに多くの自動車メーカーやテクノロジー企業がアメリカに進出していることから、高精度かつ高速なデータ伝送の需要も増加。また、自動車および航空宇宙産業において、技術的に高度なエンコーダが採用されています。
EUではインダストリー4.0とインターネット(IoT)に対する投資により、エンコーダを採用するケースが急増。消費者においても、より正確な計測と制御ができる高解像度のエンコーダの需要がさらに増しています。また、エネルギー効率と温室効果ガスの排出に関する指令が出たことも、EUがエネルギー効率の高いエンコーダ需要を牽引している理由です。
アジア太平洋地域におけるエンコーダ需要が大幅に増加しており、さらに家電や自動車産業の爆発的な成長によって高度なエンコーダシステムの利用も急増。日本や韓国などにおいては政府がスマート工場やスマートシティの開発に向けた取り組みを行なっていることも、高度なエンコーダシステムの需要増に影響しています。
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