このページでは、レゾルバの品質や性能について、アメリカ合衆国が策定しているMIL規格やMILスペックといった観点から解説しています。レゾルバについて深く理解していく上で参考としてご活用ください。
レゾルバは回転軸の回転角度を検出するセンサであり、様々な分野で活用されています。また、かつてはレゾルバに関する規格としてアメリが合衆国の国防総省が軍用品や軍用機器などについて包括的に策定したMIL規格が採用されていた時代もあり、米軍仕様書(MILスペック)が定める水準を超えたものが適正として扱われていました。
一方、現在は色々な団体などが民間規格を発展させており、MIL規格は必ずしも優先されるとは限りません。ただし、民間規格においてレゾルバの個別性能をピンポイントで定めたものはなく、現代でもレゾルバの品質を考える上でMIL規格やMILスペックは参考になります。
日本国内でもレゾルバに関連した規格が定められたことがあり、「NDS(National Defense Standard)-XXC-5342“レゾルバ”」や「JIS (Japan Industrial Standard) -C-4906 ”シンクロ電機“」といったものが採用されました。なお、これらの規格を策定する際にもアメリカから輸入されたMILスペックが重視されています。
しかし現在ではこれらの国内規格は利用度が低い上、管理体制の不備が指摘され、使用されていないことに注意してください。
防衛省などから型式認定を受けるためには、レゾルバの認定試験に合格しなければならず、それらの認定試験はMIL規格における「MIL-STD81963C」にもとづいて実施されます。
具体的には6台のサンプルを用意し、その中から4台を選んで個別仕様や要求試験項目をクリアできるか試験されます。
MILスペックは、アメリカの軍用技術の基盤となるMIL規格にもとづいて規定された評価水準であり、米軍仕様書として標準的に求められる性能でもある点が重要です。そのためMIL規格やMILスペックがレゾルバの品質を示す指標として重視されています。
一方、現在はMILスペックが要求するレベルを超過したレゾルバも開発されており、高水準なレゾルバ研究が進められていることもポイントです。
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