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レゾルバの原理

電気自動車や建設機械などにおいては、モータ制御が重要です。そのために必要なのが回転角度と速度の精度の高い測定。効率の良い測定方法として、レゾルバがあります。ここでは、レゾルバの原理や特徴についてまとめました。

レゾルバとは?レゾルバの原理について解説

レゾルバは、回転角度を出力するセンサです。別名は、アナログ出力式ロータリーエンコーダ。回転角度を2相の交流電圧として出力します。

回転角によって出力電圧が変化することを利用する仕組みです。角度で変調された信号を検出して、角度を求めます。方法は2つ。2次側コイルを回転させて変圧比を変化させる方法と1次巻線と2次巻線間の磁気抵抗を角度で変化させる方法です。

様々な産業において、産業用モータやサーボ、ロボティクスなどの機械的システムの電子制御は重要。電子制御ができなくては、安全性はもちろん、効率性や信頼性も劣ってしまいます。電子制御には、回転角度と回転速度の測定が必要です。しかし、電気的ノイズが多い産業環境において、その測定は簡単ではありません。そこで活躍するのがレゾルバです。

レゾルバは、振動・熱・油が発生するHEV(ハイブリッド車)・EV(電気自動車)や建設機械用モータに採用されています。特に航続距離の伸長が求められるEVは、モータ制御のエネルギー効率向上が必要不可欠です。どのような環境下でも信頼性の高い働きが期待できる回転角度検出センサが求められています。レゾルバはこの期待に応えられるセンサです。

レゾルバの特徴

レゾルバは、トランスの原理を応用した仕組みです。1次巻線と2次巻線の変圧比を一定に取る通常のトランスとは異なり、回転角度で変圧比を変化させるのがレゾルバ。2次巻線には角度で変調された信号が出力されるため、それを検出すれば角度が求められます。

レゾルバは、鉄心とコイルのみで構成されたシンプルな構造になっているため、電子回路を使用している光学式エンコーダと比較して非常に丈夫です。振動、衝撃、高温、低温、水中、放射線下など、様々な環境において使用できます。精度は化学式エンコーダと比較すると多少劣りますが、その欠点を凌駕するほど、耐久性に優れているのがレゾルバ最大の特徴です。

レゾルバの原理についてのまとめ

  • レゾルバは回転角度を出力するセンサ
  • モータ制御が重要な HEV(ハイブリッド車)・EV(電気自動車)などに採用されてい
  • 耐環境性が高く、耐久性に優れているのが特徴

レゾルバは、そのシンプルな構造から耐久性が非常に優れています。モータ制御が不可欠な分野で採用されている回転角度検出センサです。

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