レゾルバの位相差調整は、従来、作業者の感覚に頼るところが大きく、正確性に課題がありました。もっと簡単で、正確性が高く、短時間で計測できる装置がないか探しているなら、レゾルバ位相計測装置がおすすめ。ここでは、レゾルバ位相計測装置についてまとめました。
回転物の回転角度を検出するセンサであるレゾルバ。制御が求められるモータに採用されています。シンプルな構造から、耐環境性に優れているのが特徴です。しかし発生する位相差は調整しなければいけません。
この調整に、従来はオシロスコープを利用していました。オシロスコープは、外付けの駆動装置にモータを設置して、接続されたオシロスコープに出てくる波形を確認し、レゾルバの原点信号と有機電圧のゼロクロス点が重なるように調整する必要があります。経験による感覚での調整になり、正確性には欠けてしまうのが難点でした。
そもそも位相差とは、センサとモータの角度のズレのことです。位相差によって、エネルギー効率が影響を受けます。モータの駆動基準であるインバータは360°回していることになっていても、位相差が発生して実際には340°しか回っていない場合、20°分の電力の無駄が発生します。EVの場合、航続距離が減るという結果になるため、位相差の調整は重要です。
レゾルバ位相計測装置なら、位相差を計測できます。従来のオシロスコープと比較して簡単です。誰でも簡単に計測できて、調整もボタンを押すだけで完了します。
レゾルバ位相計測器には、株式会社エヌエスティーが取り扱っているReso-Meter®があります。モータを手回しして数値を合わせるだけ。駆動モータなしで計測できるため、簡単に正確な位相合わせが可能です。レゾルバの知識がなくても問題ありません。これまで感覚で調整していた方法から変わり、数値で調整できるため、正確な計測が実現しています。多種のモータに対応していて、装置本体もコンパクトで軽量。ケーブルも本体へ収納できます。
オシロスコープに煩わされていた位相差調整は、レゾルバ位相計測装置に変えることで、効率よく正確で簡単な計測ができるようになります。
誰でも、簡単に、正確に測定可能
公式HPから基本仕様をCHECK!